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定期検査および血管管理 Labo. Exam. & Vascular management

専門医・専属スタッフによる的確なサポート

透析前後の採血および胸部レントゲンは定期検査として毎月行われます。その結果は時間をかけて解析され、翌週の回診で一人一人に説明が行われます。また透析スタッフ全員が情報を共有して日常生活での注意点や工夫の仕方を皆さんとともに考えていきます。また検査結果は透析条件や処方内容に適宜反映されます。また必要と判断された方には継続的なフットケア、栄養・運動指導を併せて行います。

2015年10月現在当院の透析効率(spKt/V)は平均2.1,平均血流量336ml/分,平均β2MG 23.1mg/Lでした。
わが国の慢性透析療法の現状(2009年12月31日現在)
透析処方関連指標と生命予後pdfではspKt/V 1.8以上、血流量300ml/分以上の高血流量・高効率の透析を受けている患者さんが最も長生きをしています。
小分子に対する透析量とは独立して濃度の高さが死亡リスクの増加につながるβ2MGも先進的な施設の値と比較しても遜色ありません。今後も患者さん個々に合わせた透析条件の工夫で確実な透析治療を進め、患者さんが元気でより長生きできる治療を目指して参ります。
また客観的に評価出来る実効性のある透析医療を提供する目的で、日本透析医会が推奨する自主機能評価のうち治療指標の達成度(貧血、リン、PTH、透析効率、透析時間)および独自指標(血流量、アルブミン、nPCR、ESA使用量など)を毎月公表しています
2014年度の各種指標の推移です。



平均透析時間は4時間ですが、高血流化することで高い透析効率を保持しています。検査結果を速やかに透析条件及び処方に反映させるため、貧血(Hb)・リン(P)・副甲状腺ホルモン(PTH)の管理指標の達成度は年間を通じて80-90以上を維持しています。2015年の秋からは副甲状腺ホルモンの上昇を抑制する薬剤レグパラ(シナカルセト塩酸塩)の規格が増え、よりきめの細かい管理が可能となりました。その結果80%前後の患者さんで血清カルシウム(Ca<10mg/dl)、リン(P<6mg/dl)、副甲状腺ホルモン(iPTH<240pg/ml)の関連し合う三つの指標がいずれも許容内に収まっています。



貧血の指標Hbは平均11.0g/dlと全国平均以上を維持していますが使用する造血ホルモン(ESA)は全国平均を下回っています。オンラインHDFの効果でより効率的な貧血管理が出来ていると考えます。鉄剤はトランスフェリン飽和率(Tsat)と貯蔵鉄の指標フェリチン(ferritin)の値で投与の可否を判断します。後者については鉄過剰による弊害を避けるため2015年度からは特に低めにコントロールしており、10月現在98.5%の方が300ng/ml以下、平均125±86ng/mlです。

血液濾過透析では毒素と同時に若干の栄養素も除去されてしまうため、高効率の透析を行う上で大切なのが栄養状態の維持です。長年の蛋白制限食の呪縛が十分に解けておらず蛋白摂取量の指標(標準化蛋白異化率 nPCR)はまだ低めですが、栄養の指標である血清アルブミン(Alb)は当院と同様の前希釈オンラインHDF患者の全国平均より高値を維持しています。

透析治療のみならずトータルケアを目指して〜当院における全身管理

須坂 腎・透析クリニックでは全ての透析患者さんに年一回の胃カメラ、便潜血検査、歯科検診をお勧めしています。また患者さんの誕生月には通常の定期検査では測定しない項目も評価し(検査費用は一部クリニック負担)疾病の早期発見と必要に応じた治療介入を行っています。胃カメラおよび大腸カメラは待ち時間が少なく、丁寧な検査と説明で評判な近隣の専門クリニック(松澤内科クリニック)をはじめ長野市民病院、県立須坂病院に紹介して行っています。また動脈瘤に対するステント内挿術や心臓弁膜症に対する開胸手術は信州大学附属病院、長野赤十字病院、長野中央病院との連携実績があります。(ステント内挿術:胸部1例、腹部3例、弁置換術4例)その方の病状に合わせて最適な治療を受けられる医療機関をご紹介し十分に連携します。

緻密な血管(バスキュラー・アクセス)管理

透析患者さんにとって命綱とも言われるバスキュラー・アクセス(自己血管吻合シャント「AVF」および人工血管「AVG」等)。普段の透析時から血管の状態、血流量や静脈圧の変化を観察し異常の早期発見に努めています。既存の狭窄病変に対しては定期的なエコー検査により継続的にモニターを行います。新規狭窄や再狭窄が疑われるケースでは血管造影により精密な診断を行います。 右図は導入しているシーメンス社製血管撮影装置、東芝製エコー装置。


バナースペース


須坂 腎・透析クリニック

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  • 生活保護法指定医療機関
  • 自立支援医療(更正医療)
    指定医療機関

地域医療機関との連携
当院は下記の施設において、 登録医として認定されて おります。

  • 長野市民病院
  • 長野赤十字病院
  • 松代総合病院
  • 北信総合病院